日本には化学品に係わる法律が50以上あり、とっても日本チックなのですが、それぞれの管轄官庁が縦割りに管理していますし、法律によっては複数の官庁にまたがっています。
また、例えば消防法や毒劇法のように国が管轄している範疇と所轄の機関、例えば消防署や保健所で見解が異なる場合や、所轄により見解が異なることなどもあります。
さらに、法律に記載しているがその定義が明確でないことなどもあり、すべての法律に精通することは中々大変です。
そして、物流においては国際法と日本の国内法が混ざっていて、船舶・航空機を用いた輸送は国連の危険物輸送勧告に基づいてIMO(国際海事機関)あるいはIATA(国際民間航空輸送協会)が策定した規則により規制されますが、陸上輸送においては国内法である消防法、高圧ガス保安法、毒劇法・・・などのそれぞれの法律に基づき規制されます。
これまでの経験で、私は法律や規則を横串で捉えて解決してくれる機関を知りません。
皆様の中で化学品規制に関して不明なことがあれば取りあえず当社にお問い合わせください。
勿論、当社でもすぐにお答えできないこともあります、その場合は調査をしてご回答するあるいはその問題のブレークスルーに最も適した機関や企業をお知らせいたします。
これらすべてのことにお答えいたします。
SDS(Safety Data Sheet:安全データシート)はJIS Z 7253:2012が2012年に制定され、それまでJIS Z 7250:2010などでMSDS(Material Safety Data Sheet:製品安全データシート/化学物質安全データシート)としていたものと同じです。このため現在市場に流通しているものはまだMSDSという場合が多く、JIS Z 7250:2010は廃止されましたが、2016年12月31日まではこれに従ってSDSを作成してもよいことになっています。