中規模以下の企業であり、大規模システムの通信がないのであれば、VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)を検討してみてください。
昔は、拠点間を直接結ぶ「専用線」が主流でしたが、近年では、「VPN」の採用が多くなっています。「VPN」は「仮想閉域網」と訳され、公衆回線を自社の専用線であるかのように利用する技術です。
1.VPNには2種類あります。
(1)インターネットVPN
ADSLや光ケーブルなどで接続したインターネットを利用し、各拠点のルータ間で暗号化して通信を行います。ルータ(ネットワーク上を流れるデータを他のネットワークに中継する機器)によっては、IP電話機能を持っているものもあり、内線扱いになるので通話料が無料になるケースもあります。
右図をクリックすると、別ウィンドウで拡大します。
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(2)IP−VPN
通信事業者が保有するIPネットワーク上にVPNを構築する技術です。通信事業者のIPネットワークは複数の企業で共有するため、自社独自の専用線によってWANを構築する場合に比べ、コストを抑えることができ、また、インターネットを介さないため、通信品質やセキュリティも高まります。
2.通信技術の革新スピードは早い
通信技術の革新化はとても早いため、安く早い新技術が登場するかもしれません。長期的な契約は避けて、柔軟な対応ができるようにしたほうがより良いでしょう。 |