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安全な無線LANのすすめ


  2.無線LANは危険がいっぱい

  無線LANをブリッジ(HUB)として動作させるだけであれば、無線LANの設定は思ったよりも難しいものではありません。 必要な接続を行い、簡単な設定を行うと意外とあさっり繋がってしまうことも少なくはありません。中には全く初期設定のままで 使用しているユーザも多いのではないでしょうか。
 しかし、それは非常に危険であるといえます。無線LANのセキュリティは初期設定のままでは非常に脆弱であり、全く無防備の 状態で使用しているといっても過言ではありません。
 そこで、セキュリティ対策を講じていない無線LANがどのように危険であるのか挙げてみましょう。

 盗聴
 盗聴とは悪意のある第三者が無線電波を故意に傍受し、その通信内容を盗み見る行為です。
 通信内容の暗号化を行っていない場合は機密情報などが外部に漏洩してしまう可能性があります。

 なりすまし
 なりすましとは悪意のある第三者が自分もしくは特定の人物になりすまして通信を行う行為です。
 通信内容の暗号化を行っていない場合は通信している相手が誰かになりすましていたり、自分の名前やアドレスを使用して他の誰かと通信を行う可能性があります。

 改竄(かいざん)
 改竄とは悪意ある第三者が通信内容を傍受し、内容を書き換えて発信する行為です。
 通信内容の暗号化を行っていない場合は自分の発信した情報が誰かに書き換えられたり、自分に届いた情報が誰かに書き換えられている可能性があります。

 不正使用/不正侵入
 不正使用とは悪意ある第三者が自宅や自社のアクセスポイントを経由し、ネットワークを無断で使用して外部と通信を行う行為です。 同様に不正侵入とは無断で内部のネットワークへアクセスし、上記の盗聴、なりすまし、データの改竄やコンピュータウィルスなどによる 破壊活動などを行う行為です。
 アクセスポイントを利用するユーザの制限や認証などを行っていない場合は不正使用や不正侵入が行われる可能性があります。

 有線LANの場合でも、上記の盗聴、なりすまし、改竄などの攻撃を受ける危険性はありますが、無線LANの場合は一般的な有線LANと違い、 無線電波を伝送媒体としているため、常に有線LANより多くの脅威にさらされているといって良いでしょう。
 無線LANの「無線電波が受信できる範囲内であればどこにいても通信が可能である」という特性を利用すると、有線LANでは物理的に 難しいようなことも、無線LANでは意外と簡単に行われてしまいます。※2

 しかし、無線LANの危険性をしっかり認識し、適切なセキュリティ対策を確実に講じることにより、その危険性はかなり軽減されます。

 ※2 アクセスポイントからの無線電波の到達範囲は、屋外など有視界で約40m〜60m、屋内など 見通しが悪い環境であれば約10m〜30m。


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1.無線LANについてのおさらい
 

-- 目次 --
1.無線LANについてのおさらい
2.無線LANは危険がいっぱい!
3.無線LANのセキュリティ対策

3.無線LANのセキュリティ
対策


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