おもしろインターネット活用講座

千葉県産業振興センター
トップページへ戻る
P2Pネットワークとは


  P2Pの種類

P2Pは主に3つの形態に分類されます。
 2.1 Hybrid P2P



 概要
ネットワーク上のノードの仲介を行ったりするサーバを中心に各ノードがデータのやり取りを行う形態です。
ノードの情報は中央サーバが受け持ち、実際のデータは各ノード同士が直接やり取りを行います。
中央サーバに依存するため、サーバダウンによりネットワークが停止するという弱点もありますが、情報管理は容易なものになります。

 代表的なサービス/アプリケーション
Napster:
1999年にアメリカの大学生がMP3ファイルを友人たちの間で共有するために作成されました。
中央サーバが各ノード間に存在する楽曲のインデックスを持ち、各ノード間の仲介役として動作します。実際のデータは各ノード間で直接やりとりが行われます。

Rumor:
Network associates社の子会社が開発した技術で、ウィルス対策のアップデートファイルをP2Pで配布しようというものです。 全ての端末がアップデートのためにサーバにアクセスするのではなく、既にアップデートファイルを保持している端末からファイルを 取得するため、トラフィックの軽減が期待でき、効率よくアップデートを行うことができます。



 2.2 Pure P2P



 概要
上記のHybrid P2Pに対し、中央のサーバが存在しない形態をPure P2Pと言います。ノードの情報は、各ノード自身で保持し、各ノード同士のみでデータのやり取りを行います。
中央サーバに依存しないため、ノード情報などの管理は複雑になりますが、ネットワークの一部が停止しても全体が停止することはありません。

 代表的なサービス/アプリケーション
Gnutella:
GnutellaはNaspsterと違い、中央サーバを持ちません。コンテンツ情報の探査要求は各ノードへ伝播され、コンテンツが発見されれば、 該当するコンテンツを保持するノードと直接やり取りを行います。このGnutellaの技術を利用した検索エンジンも開発されています。

ArielAirOne:
国内初のPure P2Pを利用したコラボレーションツール。
従来のグループウェアと違い、Pure P2Pを採用しているためサーバは必要ありません。また、海外にはLotus Notesの生みの親が設立したGroove netoworksのGrooveがあります。



 2.3 グリッドコンピューティング



 概要
ネットワークに接続されている端末のプロセッサの空き時間を利用し、その接続された各端末に処理を分散させ、一つの仮想コンピュータ として有効活用するものです。

 代表的なサービス/アプリケーション
SETI@home:
電波望遠鏡等で収集した電波の解析を行い、地球外知的生命体の探査を行うプロジェクトです。
その処理能力は、世界最速のスーパーコンピュータである地球シミュレータの40テラFLOPSを上回る56テラFLOPSであるといわれています。

GIMPS:
メルセンヌ素数(2のn乗-1の値をとる素数)を探索するプロジェクトです。
RC5-Crackingと共に、かなり前から存在するプロジェクトです。
現在、39番目の素数である2の13,466,917乗−1という値が発見されています。


このページについてのお問い合わせは こちらまで。

1.P2Pの歴史 
-- 目次 --
1.P2Pの歴史
2.P2Pの種類
3.少し変ったP2P
4.最後に
3.少し変ったP2P 

トップページへ戻る
千葉県産業振興センター ccjc-net home