おもしろインターネット活用講座 千葉県産業振興センター
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RFID(ICタグ)


  2.ICタグとは?

 ICタグとは?

 「ICタグ」は、ICチップとアンテナで構成される物体です。ICタグは、そのタグの内部にデータを持ち、リーダライターと電波でやりとりをすることで、ICタグをつけたモノの情報を識別する仕組みです。スーパーのレジで商品についたバーコードを読み取っていくのと同じです。情報を読みとるのに、バーコードの代わりにICタグが、バーコードリーダーの代わりにリーダライターを使用します。ICタグを次世代バーコードと呼ぶことがあるのも、ここからきています。


 ICタグの特徴
 
 ICタグは従来のバーコードに比べ、多くの優位性を持っています。バーコードと対比した場合、主に次に示すような特徴が挙げられます。
  • 障害物があっても、データの交信が可能
  • ICタグに保持できる情報量が多い
  • 電波・電磁波で交信するため、汚れ、ほこりなどの影響を受けにくい
  • ICタグの情報を書き換えることができる
  • 複数のタグを一度に認識することが可能
  • 非接触で通信が可能

 ICタグの仕組み

 ICタグシステムとは、ICタグ、リーダライター、その他のデータ処理装置(PC)から構成されます。

  • ICタグはICチップとアンテナを内蔵した媒体で、リーダライターに対して情報を非接触で送出します。
  • リーダライターはICタグから情報を読み取る装置で、データ処理装置に対して、タグ情報の書き込み・読み取りなどのアクセスを行います。
  • データ処理装置は、商品の移動履歴や在庫管理などが可能となります。

システム構成図
図1 ICタグシステム構成図


 ICタグの種類

 ICタグは開発途上ということもあり、様々な種類があります。次にICタグの機能面やその使われ方から分類してみます。

  • 通信距離
    「無線」を利用するため、基本的に非接触なのがICタグの特徴です。ICタグとリーダライターの通信距離は、ほぼ接触に近い数ミリないし数センチのものから、数メートルまで大丈夫なものまであります。用途によって適切な距離を選ぶことになります。

  • 保持する情報量
    バーコードなどに比べて格段の量の情報を格納することが可能です。さらにICカード型になれば数キロバイトのメモリ容量を持つものも存在し、バーコードとまったく違った応用例が考えられます。

  • 書き換え可能
    バーコードと違い、ICチップにデータを保存しているため変更することが可能です。ICタグの種類によっては、書かれた情報の変更ができないもの、追記のみできるもの、データの変更、追加、消去ができるものなどがあり、これらは用途によって使い分けることが可能です。

  • 形状と大きさ
    物理的な形状により、ラベル形、円筒形、カード形、箱形、コイン形といった様々な形のICタグが存在します。さらに、一部で実用化が進んでいる紙より薄いものやゴマ粒以下の大きさのICタグが出てきています。


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1.はじめに 戻る
-- 目次 --
1.はじめに
2.ICタグとは?
3.活用が進むICタグ
4.生鮮食料品での実証実験
5.ICタグの課題
6.今後の予測

3.活用が進むICタグ

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