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平成25年3月5日 第29回ビジネスプラン発表会

  • [2022年2月4日]
  • ID:1439

第29回ビジネスプラン発表会 結果概要

日時:平成25年3月5日(火)13:30~17:30
会場:ホテルグリーンタワー幕張(千葉市)

1.ビジネスプラン発表

テーマ

デザインに科学の裏付けを
~人の心をつかむデザインを科学的に設計~

企業名

発表者

代表取締役 日比野 好恵 氏

発表内容

ビジネスプラン発表会の様子

当社はデザイン心理学を活用した商品開発等を行う会社です。デザイン心理学とは、今まで主観的であったデザインの見やすさ、安全性、使いやすさ、印象等を、心理学・工学の視点から客観的に測定するというユニークな技術です。

見やすいデザインが欲しい、見間違いによるミスを防ぎたい、機器の操作をしやすくしたい、などのお客様のニーズに応えるために、Change blindness(変化の見落とし)、Visual search(視覚探索)、Eye tracking(眼球運動測定)、一対比較法などの手法により、「evidence(根拠) based design」に基づいたコンサルティング手法を確立しています。

デザイン提案の応用範囲はセーフティデザイン(医薬品・食品パッケージなどの誤認を防ぐ)、サービスデザイン(シニアのハンディキャップをサポート)、新製品評価、広告効果等のマーケティング、など幅広く適用できます。

これまでに、点滴輪液表示や注射器ラベルの改善(医療ミスを防ぐ:特定の注射器を見つけ出すのに半分の時間(0.5秒)に短縮)、高齢者にも操作が簡単なエアコンのリモコン(1/3の時間で操作:2012年グッドデザイン賞受賞)、携帯電話の読みやすい文字の開発・検証などの事例があります。

従来のデザイン改良は色、形にとどまっていましたが、人間の行動心理レベルに踏み込んで客観的に定量化し、説得性(科学の裏付け)を持たせた点に独自性があります。デザイン心理学が貢献できる分野は医薬品、住宅設備機器、食品、生活用品、公共施設など、あらゆる製造物に適用できます。

デザイン心理学手法に基づいたデザイン改善・提案は新しい領域であるため、市場規模の把握はし難い反面、お客様のニーズは大きいものと思われます。既に大手の製薬メーカー、広告会社、食品メーカー、国の機関などのお客様に当社技術を採用いただいているため、当社のビジネス活動が市場規模拡大に大きく貢献できるものと確信しています。

デザイン心理学手法は従来にはないビジネスモデルであり、これまでの実績を紹介していくこと、また当社の認知度を高めていくことが肝要と考えます。
更にデザイン心理学適用の市場のパイを大きくしていくことも重要であり、そのためには高いレベルの品質を保持していくことで、事業拡大を図ってまいります。

テーマ

「ありそうでなかった」新しいを想像する
~クリエイティブプロデュースという事業~

企業名

発表者

代表取締役社長 府川 誠二 氏

発表内容

ビジネスプラン発表会の様子

当社はクリエイティブプロデュースという事業を展開する企業です。
主な事業についてご紹介いたします。

まず、フリーダム・ブライダル事業です。「自由で思い出に残るドレスを作る」&「リーズナブルに仕上げたい」、そのような一生に一度のイベントのお手伝いをするのが当社の目指すブライダルです。基本型+オプションを組み合わせ、ドレスを自分でデザインする感覚で選択でき、さらに、「当日レンタル」の相場の半額で購入が可能となります。

デザイナーをバックにWEB技術を利用し、「ドレスを自分でデコレーションする」という新たなビジネスモデルで更なる市場拡大を図っており、ハウスウェディングなどの新しい結婚式スタイルが人気化して、ホテル&レンタルとは違う新しいスタイルの芽が急伸しています。「自由度の高い」、「価格が適正である」商品とサービスが求められており、それに答える事業モデルにこそ、取りこぼしてきた市場を受け入れられる成長性があるといえます。
また、オリジナル&低廉&買取の「デコレーション」ドレスという事業モデルは、縫製を中国で行い、オーダーから1~2週間で届くもので、WEB技術とデザイナーアシストの結合は他社とはほとんど競合がない点が強みでもあります。

次に、感覚的検索システムを利用したローカル活性化プラットフォームの開発です。文字・写真中心だったこれまでの検索システムをマップ・映像・3Dバーチャルで表示できる感覚的検索システムを提案します。これにより、よりわかりやすく、よりリアルな表示となり、個性を直接表現しやすいプラットフォームが可能となります。このモデルを適用して、地域の新しい街づくり、産業の活性化、観光計画などへの提案ツールとし、将来の絵姿提示、お客の呼び込み、生の声を直接伝えることができます。

また、過去に存在した建物、街並み、サービスを復興再現することも可能である事から、世界初のバーチャル復興事業となり、現在は、宮城県女川町と提携して震災前の女川町を再現するプロジェクトを試作中です。

今後、デジタル地図に情報をマッピングするビジネスは多くの業態で広がると思われ、ここにECなど流通の仕組みを取り入れる事で市場規模は既存の市場同様、数百億規模にまで飛躍すると思われます。

感覚的検索システムによるデジタル地図情報マッピングを活用した地域活性化プラットフォーム事業は、モデルを試作し、提案営業を行っている段階であり、事業化の見通しを見極めたうえで事業拡大していく方針です。

テーマ

「包む」を進化させた、新しい機能性フィルム(プロガード)で社会に貢献

企業名

発表者

代表取締役 石山 啓二郎 氏

発表内容

ビジネスプラン発表会の様子

当社は独自開発した機能性フィルム(製品名プロガード:国際特許取得)を活用し、多様な業界に独自の開発商品を提案しています。この機能性フィルムは、3層構造(保護フィルム・ガスバリアフィルム・抗菌・抗酸化フィルム)の特殊フィルムで、防臭(臭いを通さない)・防菌(菌の繁殖を抑制)・防腐(腐敗の遅延)・防湿(水蒸気を通さない)・防カビ(カビ菌繁殖を抑制)等の機能性が付加された今までにない、全く新しい機能性フィルムです。

機能テストにおいて1.極めて高い防虫効果(14日後の虫の死亡率100%)、2.ガスクロマトグラフィー質量分析において、8日経過後でも腐敗成分は検出されない、結果が確認されています。これはフィルム内に「抗菌・抗酸化剤を入れること」、「酸素を遮断すること」の2点の相乗効果であり、ここに当社フィルムの独自性があるといえます。

当社の主力商品をご紹介します。
きもの収納袋「きものキーパー」は防虫剤等を用いずに虫・カビを防止。虫干しの必要がない簡単・安心収納袋です。既に呉服小売のナショナルチェーン店の60%程で取扱いをしており、きものの収納グッズとして業界に新しい地位を築きました。さらに、機能性フィルムを活かした新たな商品を開発中で、販売拡大を目指しています。
きもの市場は20年前が1.7兆円、現在は3,000億円と年々縮小傾向にあるのですが、タンスに保管されているきものの総数はおよそ8億枚といわれております。たんすに眠っているきものの需要の掘り起こし、具体的には、呉服小売店以外の販売チャンネル[クリーニング店・通信販売会社など]を開拓することでまだまだ上積みが期待できます。

次に遺体収納袋「セレモバッグ」です。平成18年の「第23回警察装備資機材開発改善コンクール」で警察庁長官賞を受賞。 防臭・防菌・防腐機能を兼ね備えた遺体収納袋はこの商品だけで、パンデミック・災害対策で官需増加が見込めます。

このほか、古文書や浮世絵などの保管や生花の長期保存など、新分野における潜在需要も見込んでおります。

今後の展開としてきものキーパーなら究極の手間いらず「虫干し不要」を、遺体収納袋なら「防臭」・「防菌」・「防腐」を前面に出し、他社製品ではマネの出来ない「機能性」で差別化をしていきます。
また、各業界での強力な販売ネットワークの構築し、きものキーパーは呉服大手小売店との連携、セレモバッグは官公庁に強い防災用品商社との連携を予定しています。

2.特別講演

テーマ

ベンチャー企業のための会社をマスコミに売り込む法

講師

山見 博康 氏(山見インテグレーター株式会社 代表取締役)

講演内容

ビジネスプラン発表会の様子

1.『尊敬される人と会社は一致する』
ベンチャー企業を経営するにあたり、自分、自社をよく見せようとするあまり偽装となってはいけません。あるべき自社のビジョン、在り方を定めることが大切です。

2.演習(広報の練習)
1分間の自己紹介です。1分間で考え、1分間で相手に伝えてください。
自己紹介ができないのならば自社の紹介もできません。USP(特徴)、UDP(差別点)を入れる等ポイントはいくつかありますが、相手にインパクトを与え印象に残すために何を言えば良いかを考えてください。

3.『(1)人も組織も情報で生きている』
広報とは情報交通です。その情報交通により正しいビジョンを持った組織となることが目的であり、メディアとの付き合いのことではありません。

4.『(2)お客様の視点から広報の本質を理解する』
広報の本質は有名になることではありません。外的効果としては周りのお客様に「この会社と知り合うことが嬉しい、誇らしい」と思ってもらえることであり、社内での効果としては、周囲に知られることで社員が社会的責任の自覚を持つようになり、また会社への帰属意識が強くなることです。
広報は自社を知ってもらい、自社の商品を購入してもらうという相手を喜ばせるチャンスです。社会、顧客との良好な関係を構築し信頼されるチャンスですから、それを軽視することは経営の怠慢といえます。

5.『(3)会社とメディアの関係』
メディアを武器に例えると会社が持っている情報は弾丸です。その情報に顧客価値・社会価値があればメディアは記事にするので、価値ある弾丸(情報)で武器(メディア)を駆使して共創作品(記事)を作り上げてください。

6.『(4)全方位広報の方位別プロセスの全貌』
知らせたい情報を広める媒体はメディアだけではありません。名刺、営業、WEB、マスメディアどれも全てが次世代に伝える媒体となります。

7.『(5)メディアを通じて報せる方法には三つ』
情報を知らせる方法は、1.プレスリリース、2.会社からの取材要請、3.メディアからの取材申し込みの3つがありますが、ベンチャー企業にとって効果的なのは個別取材となると会社からの取材要請とメディアからの取材申し込みです。
地域、分野、業種の範囲を狭めて組み合わせることで、弾丸となる情報に他との差別化を持たせます。

8.『(6)自社・商品ブランドを大きく向上させよう』
ブランド化するための大切なポイントのひとつは「知名度+親しみ」です。そのためにはロゴ、スローガンと言った外から見える要素よりも、ビジョン等の見えない要素が重要となります。

9.演習 『発表演習ロールプレイ』
3分間で自社及び自社商品のUSP(特徴)、UDP(差別点)を見付け、二人一組となりお互いに発表してください。
USPを見付け出すことは容易いが、記事になるためにはUDPが特に重要です。特に新聞等の記者に自社商品を売り込む際に、2~3分の短い時間でインパクトを与えることが必要です。自社の特徴(良さ)だけを主張してもその「良さ」は伝わりません。他社との差別点があって初めて「良さ」が際立つのです。

3.名刺交換会・交流会

ビジネスプラン発表会の様子

4.参加者

合計:80名

(内訳) ベンチャーキャピタル3名、証券会社6名、金融機関6名、監査法人7名、コンサルタント4名、一般企業21名、支援機関4名、行政6名、報道3名、その他2名、発表企業7名、事務局11名

お問い合わせ

公益財団法人 千葉県産業振興センター新事業支援部ベンチャークラブちば(事務局)

電話: 047-426-9200

ファックス: 047-426-9044

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