「千葉県産業情報ヘッドライン」バックナンバー
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中小企業経営に役立つホットなメールマガジン!
千 葉 県 産 業 情 報 ヘ ッ ド ラ イ ン
発行：公益財団法人千葉県産業振興センター
http://www.ccjc-net.or.jp/
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 第591号 2016/9/21発行 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
■千葉県産業情報ヘッドラインは、県内中小企業に対し、県内の商工団体等
と連携し、国・県・市町村・関係団体等の有益な経済・産業情報等を毎週木
曜日にお届けします。配信無料。
***********************◆ 今号の主な記事 ◆*************************
◎お知らせ◎----------------------------------------------------------
▼「チャレンジ企業支援センター」のご案内(千葉県産業振興センター)
▼労働委員会委員による「無料労働相談会」（千葉県労働委員会）
▼産業支援技術研究所停電のお知らせ（産業支援技術研究所）
▼「第19回 千葉県外資系企業交流会」開催のご案内（ジェトロ千葉）
▼「貿易実務基礎講座」開催のご案内（ジェトロ千葉）
▼合同企業説明会への参加企業募集中！（地域しごと支援センターちば）
◎研修・講習会◎------------------------------------------------------
▼「専門知識がなくても売れる広告が簡単に作れる「Ａ4」1枚販促アンケート実践
編」セミナーを開催します！（千葉県産業振興センター）
▼無料セミナー「先輩社員ブラッシュアップセミナー」のご案内
（ジョブカフェちば）
▼【無料】消費税軽減税率対策窓口相談等事業セミナー(佐倉商工会議所)
▼IoTワークショップ開催のご案内（TIA「かけはし」IoTワークショップ実行委員会）
▼第17回「企業と生物多様性セミナー」の開催について
（千葉県生物多様性センター）
▼利益とキャッシュで考える業務プロセス改善（高度ポリテクセンター）
▼オペアンプ回路を題材としたアナログ電子回路設計・評価技術（トランジスタ応
用回路）（高度ポリテクセンター）
◎ホームページピックアップ情報◎--------------------------------------
国や各支援機関等のホームページに掲載されている情報をピックアップして掲載
します。
◎連 載◎----------------------------------------------------------
情報化（ＩＴの導入）や法律、税務・会計などの分野について、法改正のポイン
トや知っていて得する情報などを、事例を取り上げわかりやすく解説していきます。
（隔週で掲載）
今年度3回目の連載テーマは「経営に活かせる、商標制度の基礎知識」として、松
本特許商標事務所 弁理士 松本龍太郎 氏より全5回にわたって解説していただきます。
第2回となる今号では「商標の本質的価値 〜『小僧寿し』事件〜」を掲載いたしま
す。
過去の連載バックナンバーはこちら
https://www.ccjc-net.or.jp/headline/bn/rensaibn.html
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◆ お知らせ ◆
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▼「チャレンジ企業支援センター」のご案内(千葉県産業振興センター)
千葉県内中小企業者等が抱える経営・金融・技術・IT相談等の様々な問題解決に
対して、相談窓口を一本化した「ワンストップサービス」で対応しており、必要に
応じてセンター登録専門家を派遣する等しております。ぜひご活用下さい。
【ご相談・お問い合わせ先】TEL：043-299-2907
※ご相談受付：月曜日〜金曜日(祝祭日、年末年始を除く)9:00〜17:00
http://www.ccjc-net.or.jp/~support/
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▼労働委員会委員による「無料労働相談会」（千葉県労働委員会）
労働委員会の委員がパワハラ、退職強要など、労使間の紛争解決に向けてアドバイスします。
【日時】10/13（木）16:00〜18:30
【場所】千葉県労働委員会事務局
https://www.pref.chiba.lg.jp/chiroui/press/h28/soudankai.html
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▼産業支援技術研究所停電のお知らせ（産業支援技術研究所）
所内自家用電気工作物定期点検のため、以下の時間停電いたします。点検中、機
器類はご利用いただけません。また、電話・FAXも繋がりません。御迷惑をおかけい
たしますが、御理解いただきますようお願い申し上げます。
【点検に伴う各庁舎停電時間】
・加曽利庁舎
【日時】10/17(月）9:00〜12:00
・天台庁舎
【日時】10/17（月）13:30〜17:00
http://www.pref.chiba.lg.jp/sanken/teiden.html
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▼「第19回 千葉県外資系企業交流会」開催のご案内（ジェトロ千葉）
県内に立地する外資系企業の皆様の情報交換、ネットワークづくりの場として、
「外資系企業交流会」を開催します。外資系企業の皆様、千葉県進出を検討してい
る外国企業の皆様のほか、外資系企業との交流を希望する国内企業の皆様や、外国
企業の日本進出を支援している企業の皆様はぜひご参加ください。
【日時】10/19(水) 17:00〜
【場所】ワールドビジネスガーデン マリブダイニング1階
マリブ・オーシャン・ガーデン バンケットルーム
【参加費】無料
【申込締切】10/7（金）
http://www.businesssupport-chiba.jp/news/index/159
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▼「貿易実務基礎講座」開催のご案内（ジェトロ千葉）
これから貿易を始める方や貿易実務を学びたい方に向けて、ジェトロ千葉では「貿
易実務基礎講座」を3回シリーズで開講します。
【日時】11/10、11/17、11/24（木）9:30〜16:30
【場所】千葉商工会議所 第1ホール
【定員】40名（先着順）
【受講料】9,000円〜（詳細は下記URLをご確認ください）
【カリキュラム】貿易の基礎知識、輸出と輸入の実務、ロールプレイ（主要書類を
作成しながら貿易取引を模擬体験）
https://www.jetro.go.jp/events/chb/30cd9685bfcf7f4e.html
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▼合同企業説明会への参加企業募集中！（地域しごと支援センターちば）
11月1日開催、県主催の合同企業説明会への参加企業を募集しています。当日の
午前中には、人材採用のノウハウや求職者へのアピールポイントが学べるセミナー
も行います！このセミナーへの参加で、準備万端に整えて、午後の合同企業説明会
に臨めます！
【募集期間】9/23（金）まで
http://www.chiba-chiikishigoto.jp/stakeholder/
http://www.chiba-chiikishigoto.jp/wp-content/uploads/ad206c11337f203441c283b6c19cb006.pdf
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◆ 研修・講習会 ◆
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▼「専門知識がなくても売れる広告が簡単に作れる「Ａ4」1枚販促アンケート実践
編」セミナーを開催します！（千葉県産業振興センター）
研修用アンケートを活用し、グループワークによりアンケート分析から広告づく
りまで学びます。初心者の方・始めて広告をつくる方でも安心してご参加いただけ
る無料セミナーです。この機会にぜひご参加ください。
【日時】10/26（水）13：25〜
【場所】クロス・ウェーブ幕張 大研修室
【定員】20名（定員になり次第締切）
http://www.ccjc-net.or.jp/contents_detail.php?frmId=1697
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▼無料セミナー「先輩社員ブラッシュアップセミナー」のご案内
（ジョブカフェちば）
部下や後輩社員を持つ指導者の立場にある社員の方々のために、コーチングのエキ
スパートが講師となり、部下や後輩社員の能力を伸ばす実践的かかわり方を学ぶ無料
セミナーです。（1日修了コース 各回1社2名まで）
http://www.jobcafe-chiba.jp/company/service/seminar_05brushup.html
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▼【無料】消費税軽減税率対策窓口相談等事業セミナー(佐倉商工会議所)
佐倉商工会議所では9月10月に5週連続セミナーを開催致します。会員・非会員は
問いません、ぜひご参加ください。参加ご希望の方はFAXにてお申込みをお願い致し
ます。又、セミナー内容は下記URLよりご確認ください。
第2回テーマ 心に残る「また来たい！」と思わせる接客・マナー
【日時】10/4（火） 13：30〜15：30
【場所】佐倉商工会議所2F会議室
【講師】相澤 静 氏
【定員】20名
http://www.sakura-cci.or.jp/image28/uriage.pdf
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▼IoTワークショップ開催のご案内（TIA「かけはし」IoTワークショップ実行委員会）
オープンイノベーション拠点TIAのH28年度調査研究「かけはし」に採択されたIoT
関連の研究グループが、その技術シーズの応用を目的に、IoTを活用する企業等から
現場の先端事例を聞き、技術開発の方向性を探ります。IoTやTIAに関心がある企業の
皆様のご参加をお待ちしております。
【日時】10/19（水）13：00〜17：00
【場所】東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト1階ホール
【参加費】無料
【募集期間】9/30（金）まで
http://www.fc.u-tokyo.ac.jp/news/2049/
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▼第17回「企業と生物多様性セミナー」の開催について
（千葉県生物多様性センター）
県では、県内に工場・事業所のある企業を対象とした「企業と生物多様性セミナ
ー」を開催します。セミナーでは生物多様性に関する情報提供や企業による取組事
例の報告などを行います。皆様のご参加をお待ちしております。
【日時】10/19（水）14：00〜16：00
【場所】千葉県立中央博物館 講堂
http://www.bdcchiba.jp/cooperation/kigyou/seminar/pdf/161019seminar17.pdf
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▼利益とキャッシュで考える業務プロセス改善（高度ポリテクセンター）
業務プロセスの共通尺度を【利益とキャッシュフロー】として、理論や手法を全
体最適の視点で再検証し、業務プロセス全体のフローを共通尺度で横断的に把握す
る能力を習得できます。
【日時】10/25(火)〜10/26(水) 10:00〜16:45(昼休憩45分の6時間/1日)
【講師】公認会計士 池田 正明 氏
（主な著書：企業価値を高めるFCFマネジメント）
http://www.apc.jeed.or.jp/seminar/course/16semiG011.html
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▼オペアンプ回路を題材としたアナログ電子回路設計・評価技術（トランジスタ応
用回路）（高度ポリテクセンター）
差動増幅回路や帰還増幅回路といった代表的なアナログ回路の動作メカニズムを
理解できます。また、電気的な性能を自由にコントロールしてIC（オペアンプ）に
匹敵する性能の回路を個別部品（トランジスタ）で実現する高度な設計及び評価技
術を実習を通して習得できます。「アナログ回路の設計・評価技術」の応用コース
として受講いただきますと効果的です。
キーワード：差動増幅回路、負帰還回路、位相補償回路、オペアンプ回路
【日時】11/21(月)〜11/22(火) 10:00〜16:45(昼休憩45分の6時間/1日)
【講師】高度ポリテクセンター
http://www.apc.jeed.or.jp/seminar/course/16semiT003.html
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◆ ホームページピックアップ情報 ◆
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▼ちば起業家応援事業「超域クラウド交流会」の開催について(千葉県)
https://www.pref.chiba.lg.jp/keishi/sougyou/chouiki.html
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▼「中小企業振興新聞」（9月15日号）を掲載しました (中小機構)
http://www.smrj.go.jp/kikou/info/shinko/sinko/
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▼EDOGAWA ビジネスセミナー「ASEAN市場概況と取引先の新規開拓」(ジェトロ)
https://www.jetro.go.jp/events/knt/132c668eb882c312.html
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◎調査・報告◎
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▼小売物価統計調査（構造編）調査結果(統計局)
http://www.stat.go.jp/data/kouri/kouzou/gaiyou.htm
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▼平成27年工場立地動向調査確報(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/statistics/tii/ritti/index.html
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▼平成28年の労働災害発生状況（9月） (厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei11/rousai-hassei/index.html
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◆ 連 載 ◆
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経営に活かせる、商標制度の基礎知識
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第2回「商標の本質的価値 〜『小僧寿し』事件〜」
私たちは日々、多くの商標に囲まれて暮らしています。自動車、家電機器、パソ
コン、携帯電話、洋服、医薬品、ビール、清涼飲料、調味料、コンビニ、銀行、保
険、出版社、すぐにいくつもの有名な社名や商品名、ロゴマークの商標が頭に浮か
ぶかと思います。
そのほとんどは、登録商標として商標権により保護されています。
商標法は、商標権の効力について『商標権者は、指定商品又は指定役務について
登録商標の使用をする権利を専有する』としています。つまり、商標権者は登録商
標を独占して使用することができ、他人の違法な使用を差し止め、違法に使用した
他人に対して損害賠償を請求することができます。
なぜ、そのようにして法は商標を保護するのでしょうか。
商標法は、その目的について『この法律は、商標を保護することにより、商標の
使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もって産業の発達に寄与し、あわせて
需要者の利益を保護することを目的とする』としています。
これは感覚的にもすぐに理解できるかと思いますが、実はこの中に非常に重要な
キーワードが含まれています。それは商標の本質的価値である「業務上の信用」と
いう言葉です。
さきほどの様々な社名や商品名、ロゴマークの商標を、もう一度思い浮かべてみ
てください。
単なる文字やマークだけでなく、同時にその会社のイメージや、商品の品質や性
能、サービスの質、営業マンや従業員の印象、あるいはＴＶで流れるコマーシャル
といった、様々な情報も同時に思い浮かべられるのではないでしょうか。そして、
私たち需要者は、その商標を手がかりにして好みの商品やサービスを選択すること
で、希望通りの商品やサービスを手に入れることができます。
法が本当に保護しようとしているのは、単なる文字やマークである商標自体では
なく、商標が使用された結果、その商標に蓄積されてきた「業務上の信用」と言え
ます。
企業を経営する皆さんにとっては、当たり前すぎることかと思います。ですが、商
標法を知り、商標自体に目がいけばいくほど、つい忘れてしまいがちになる重要な原
則ですので、次の判例とともに早期に紹介することにしました。
持ち帰り寿司のフランチャイズチェーンとして著名な、小僧寿しグループの本部会
社（以下、単に小僧寿しといいます）が、指定商品を旧第45類「他類に属しない食料
品及び加味品」とする登録商標「小僧」の商標権者から、商標権侵害として訴えられ
る事件がありました。
小僧寿しは、昭和47年に設立されたそうで、昭和51年には指定商品を第32類「食肉、
卵、食用水産物、野菜、果実、加工食料品」として商標登録を受けていましたが、本
件商標「小僧」は昭和32年にすでに商標登録されていたのです。
この昭和51年の時点で、小僧寿しは基幹事業である「寿司」について、他人に商標
権がある重大な危険を把握していたわけですから、商標権の買い取り交渉なり商標変
更なり、すぐに何らかの対策をすべきだったとは思うのですが……。
結局、最高裁まで争われたこの事件、難しくなるので細部は省きますが、裁判所は
様々な解釈を駆使して、小僧寿しによる一部標章（ローマ字で「ＫＯＺＯ」）の使用
は商標権侵害となるが、その他の標章（「小僧寿し」等）の使用は商標権侵害ではな
いとして、「小僧寿し」という名称の使用を正当と認めました。
そして、商標権侵害となるローマ字で「ＫＯＺＯ」の使用についても、小僧寿しは
需要者に広く認識されて相当大きな顧客吸引力を有していたのに対して、本件商標は
知名度がなく、顧客吸引力をほとんど有しておらず、需要者が小僧寿しと本件商標権
者の商品を取り違えるようなことは起こり得ず、また、ローマ字の「ＫＯＺＯ」は需
要者の商品の購買動機に寄与していないことから、本件商標権者に損害が発生してい
ないことは明らかとして、損害賠償請求を認めませんでした。
「商標権は、文字や図形を組み合わせた商標そのものに財産的価値があるのではなく、
業務上の信用が付着することによって初めて財産的価値を取得するものである」という、
この判決文の一部をもって、今回はしめたいと思います。
松本特許商標事務所 弁理士 松本龍太郎
次回は10/6（木）（第593号）にて配信予定です。お楽しみに！
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◎次回の千葉県産業情報ヘッドラインの配信予定は9/29（木）となります。
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