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市販データベースソフトでの構築の注意点

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質問

当社のシステムは、データベースソフト「アクセス」を得意とする社員がひとりで開発しています。外注費は発生しないのですが、他にわかる人がいません。注意すべき点は何でしょうか?


回答


店頭で購入できる市販データベースソフト(市販DB)に、アクセス、ファイルメーカー、桐などがあります。それを利用する「メリット」「デメリット」「注意すべき点」を下記に述べます。

1.メリットは

ソフトの価格が安い。又、教材やスクールが多数あるので、勉強すれば個人でもある程度の業務データベースの製作が可能。
試作モデルを作り、確認しながら開発できるので、意見を反映しやすい。
ちょっとしたシステムなら手軽に作れる。

2.デメリットは

複数人で同時アクセスすると、エラーを起こしやすい。特定の人だけの利用か、順番に使うぐらいの頻度の利用に向いている。
開発を一人に頼っていると、その人がいなくなったときにシステムが凍結してしまうリスクがある。
覚えるのに時間がかかる。(表計算ソフトの2倍以上の学習が必要)
構築方法に個性(クセ)が出やすい。
使用しながら機能を拡張・変更することが多いので、時間がたつと、作った本人でも構造が分からず、変更修正が困難になることがある。

3.注意すべき点

製作できる人が1人しかいないうちは、作成したシステムは、部署内だけの狭い範囲に限定し、複数部署に関係する利用範囲が広いくなるシステムは、外注した方が無難でしょう。
市販DBを利用してシステム開発をしてくれるベンダーもあるので、高度な内容の時は外注も検討してみましょう。(製作ノウハウも吸収できます)
社員のIT教育を充実させて、市販DBを扱える人を複数人にしておくことも必要でしょう。
オリジナル開発の場合は、製作したデータベースの構造仕様書・マニュアルを、必ず作成するようにしましょう。
DBの利用目的が明確な場合は、安価で完成したパッケージもあるので、探してみましょう。(住所録、販売管理、顧客管理、etc)

4.その他

複数人が同時アクセスするデータベースになると、サーバに本格的なDBエンジンを搭載させ、パソコンからサーバにアクセスして利用する形態になります。このときに市販DBで製作したものを、ある程度は移植できます。
市販DBで構築したミニシステムを経験しておけば、「全社的なデータベース」へのステップアップが円滑に行えます。注意すべき点を考慮しながら、積極的に挑戦してみましょう。
 

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