電子メールは数え切れないほどの量が世界中に流れています。その中の1通を特定する事ができる識別子がMessage-IDです。
つまり、Message-IDが同じメールは、同報されたものでない限り、世界中でたった1通しかありません。
逆にMessage-IDフィールドの値は、世界中の総てのメールで同じ値が1つもないようにしなければいけないと決められています。
しかし、IDナンバーの採番ルールには、これといって決まったものがなく、また、ほとんどのMUAとMTAがMessage-IDを付け加える機能を持っています。
実際には、Message-IDは以下のようなルールで採番"するべきである"という、ある種マナー的なルールで、運用されています。
・IPアドレスを使うもの (一連番号@IPアドレス)
・ドメイン名を使うもの (一連番号@ドメイン名)
・コンピュータ名を使うもの (一連番号@コンピュータ名)
一連番号には、西暦日付+連番といった形が用いられる事が多いようです。
2.項で示した例をここで参照します。この例では、西暦日付+連番@ドメイン名となっているようです。
Message-Id: <20021104236579from@***.****00.com> |
お気づきの人も多いかもしれませんが、これだけのルールでは、可能性は低いながらMessage-IDが絶対に重複しないとは言い切れません。
IPアドレスやドメイン名を用いた場合はまだしも、コンピュータ名ではその可能性が残ります。
ただ、Message-IDの重複があっても、実害はほとんどないでしょう。
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