ここでは、少し変わったP2Pの利用について紹介をいたします。
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3.1 ワーム |
あまり良い題材ではありませんが、世の中を騒がせているワームに、slapperと呼ばれるワームが存在します。
このワームは、OpenSSLの脆弱性を利用してサーバに感染し、内部で攻撃者がDDoS(分散型サービス拒否)攻撃を行うためのP2Pネットワークを形成します。
このワームのP2Pネットワーク内では、全てのマシンが他のマシンに向けてコマンドの発行を行うことができます。
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3.2 ストリーミング |
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P2Pをストリーミングに応用したサービスがいくつか存在します。
普通、ストリーミングを行う場合は、ユーザ数が多くなれば多くなるほど、帯域を増加させなければなりません。
P2Pを利用し、視聴ユーザの間でストリームを中継しあうことで、低コストで配信が可能な点が特徴になっています。
このストリーミングにP2Pを利用しているものには、PeerCast、シェアキャスト、AllCast、ChainCast等が存在します。
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3.3 アドホックネットワーク
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まず、アドホットネットワークとは、無線で接続できる端末(パソコンなどに限らず)のみで接続されるネットワークのことを言います。
通常、無線でのネットワークは、基地局を介しネットワークに接続しますが、アドホックネットワークの場合、基地局の介在無しに
各端末が結びつくことでネットワークを形成します。このため、ネットワーク内の端末数が増えれば増えるほど通信可能なエリアが拡大していきます。
アメリカのMeshNetworksでは、既にこのアドホックネットワークを構成する製品が出荷されています。 |