メールマガジン(略してメルマガ)は、顧客に対してダイレクトに情報が届くために、リピートオーダーを促し、販促効果が非常に高い。メールマガジンは、購読希望者だけに配信されることから、「情報が早く入手できる」、「プレゼント情報がある」、「内容が役に立つ」と購読者の期待は、購読していない人に比べて得をする「お得感」であることが多い。そのため、メールマガジンを使って、新製品販売の事前告知を行ったり、メールマガジンのみリンクするページ等の仕掛けを作る必要がある。
1. メールマガジンのタイプ
メールマガジンには、大きく分けて5つのタイプが存在している。
■メールマガジンのタイプタイプ | 内 容 |
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商品情報提供型 | 販売している商品の情報のみを掲載。 |
商品ノウハウ型 | 商品に関連する情報を提供。使い方、素材などの商品に関連する情報を掲載。 |
周辺情報型 | 自社商品に関連するテーマの情報。商品の情報は出さずに情報交換目的。 |
日記型 | オーナーの身の回りの話や運営の裏話など。 |
複合型 | 上記4つの混合型。多くのメールマガジンはこのタイプを採用している。 |
一般的には、複合型が多く採用されており、メールマガジンを飽きることなく、継続的に購読してもらい、その中で紹介された商品を買ってもらおうとするものである。
2. メールマガジンの基本構成
メールマガジンの構成において、特に決まりはないが、基本的な構成は以下のようになる。
- メールマガジンのタイトル
配信元ショップ名、マガジン名、発行日、号数、ショップのURL等を記載する。 - 配信対象者
配信対象としている人を明確にする。なお、配信を希望していない人に配信することがないように注意すること。 - オーナーの挨拶文
季節の挨拶、感謝のコメント等、ショップオーナーからの挨拶 - 目次
顧客が読みたい記事を選べるように目次をまとめる。見て欲しい記事には、「お得!!」「★大衝撃★」等、目にとまる表現を使用する。 - 配信先(宛名)の個人名
一人一人の送信者名を記載し、親近感を演出する。 - イベントの告知
人の注意を引くような情報をトップに記述する。プレゼント企画など、受信者にとって「お得」感がある情報はここに記載する。 - 新着情報
新製品の入荷情報や新製品販売の予告情報等を記載する。 - コラムによる情報提供
商品に関連する情報、ウンチク、ノウハウ、メールマガジン編集者の日記等の情報提供を行うとともに、関連する商品を紹介する。 - あと書き
オーナーの身近な出来事等を簡単に記述する。 - 登録の解除方法
配信中止の方法を明記する。 - ショップ名と連絡先
ショップのURL、メールアドレス、電話番号、住所等を記述する。
現在、有名ショップのメールマガジンを見ていると、1、2、4、10、11を必ず記述しているが、他の項目については、記述の有無、記述の順番、各ショップの特徴がある。
一概に、このスタイルという定型パターンはないので、各ショップのオリジナリティを出すことを考える必要がある。
なお、「イベントの告知」、「新着情報」、「コラムによる情報提供」の中で商品紹介などを行う場合、必ず、該当するURLを掲載し、直接リンクすることが必要である。
3. メールマガジンにおける表現のテクニック
人間が事象を認識する能力は、いわゆる五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)によって司られている。
商品のイメージは、ホームページ上の画像を見る(視覚)ことにより、すぐに顧客に伝わるが、その他の「音」、「味」、「手触り(食感)」、「香り」は、なかなか伝えられない。これらの感覚は、顧客が作り出すイメージに頼らざるを得ないが、メールマガジンにおける表現により、このイメージを喚起することが購買につながる。
このように、顧客がイメージを喚起しやすいように「感覚」を文章上に表現することが必要になるが、この表現は非常に難しい。メールマガジンを記述する担当者が必ず自ら試すとともに、例えば、食品の場合には、「見た目(視覚)→香り(嗅覚)→音(聴覚)→食感(触覚)→味(味覚)」と、該当する商品をまさに食べている時と同じような順番に表現していくと良い。なお、これらの表現方法は、パソコンに向って考えるのではなく、常に、思いついたものをメモしておくことが重要である。