おもしろインターネット活用講座

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PPPとダイヤルアップIP接続


  2.IPアドレスの割り当て(IPCP)

IPCPは前節で述べた通り、NCP(Network Control Protocol)のIP(Internet Protocol)に対応するプロトコルとなります。

IPCPの役割は、接続を行う双方が互いにしようするIPアドレスと、TCPのヘッダ圧縮(Van jakobson圧縮RFC1144)を行うかどうかを決めます。

IPCPの動作フローを元に、IPCPの説明をいたします。



@ アクセスサーバ側から自分の使用したいIPアドレスをConfigure Requestパケットを送出することで相手に通知します。
また、データ圧縮に関しても、Configure Requestパケットを送出することによりアクセスサーバ側でヘッダ圧縮パケットを受信 できることを通知します。

A クライアント側から自分の使用したいIPアドレスをConfigure Requestパケットを送出することで相手に通知します。
データ圧縮に関するConfigure Requestパケットは送出しません。
また、@のConfigure Requestに対してのACK(承認)を返します。

B アクセスサーバ側からAのConfigure Requestパケットに対してのNAK(否認)を返すとともに、使用すべきIPアドレスを送出します。

C クライアント側からBで指定されたIPアドレスをConfigure Requestパケットで送出します。

D アクセスサーバ側からCで要求されたConfigure Requestパケットに対してのACK(承認)を返します。


上記手順により最終的に以下のような状態となります。
アクセスサーバ側IPアドレス 192.168.1.1
クライアント側IPアドレス    192.168.2.1
アクセスサーバ側 → クライアント側 データ圧縮しない
アクセスサーバ側 ← クライアント側 データ圧縮してもよい



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1.PPPの概要  -- 目次 --
1.PPPの概要
2.IPアドレスの割り当て(IPCP)
3.ISPでのIPアドレス割り当ての仕組み
3.ISPでのIPアドレス割り当ての
仕組み
  

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