ＰＰＰは、２点間を結ぶリンク上で複数のプロトコルのデータグラムを運ぶための標準的な手段の提供を目的として設計されています。 従って、通常ＰＰＰと一言で表現しますが、実際にはいくつかのプロトコル群から構成されています。 ＰＰＰでは、リンクの確立から切断までに以下のフェーズを実施します。 リンク確立待ち状態 Link Deadの状態から、物理的な通信経路が利用可能な状態になったり、利用者からの接続指示が出されるとLink Establismentフェーズに 移ります。 Link Establishmentフェーズ 利用するネットワーク層（IP　IPXなどがネットワーク層プロトコルとなります）プロトコルに依存しない接続のための情報を 互いに交換することにより、２点間のリンクを確立する作業を行います。 実際の作業には、LCP(Link Control Protocol)を利用します。 リンク確立後Authenticationフェーズに移ります。 Authenticationフェーズ リンクの接続時に交換した情報に基づいて、必要であれば互いに認証する作業が行われます。 通常は、ＰＡＰあるいはＣＨＡＰが利用されます。 認証終了後に、Network-Layer Protocolフェーズに移ります。 Network-Layer Protocolフェーズ 利用するネットワーク層のプロトコルごとにNCP(Network Control Protocol)を使って必要な情報交換をします。 NCPでの接続完了後、対応するプロトコルのデータグラムでの通信が利用できます。 Link Terminationフェーズ ＰＰＰの切断をします。実際には、ＬＣＰがリンクを切断するためのパケットの交換します。 必要であれば、物理層のリンクの切断をします。 ダイヤルアップＩＰ接続で利用するNCPは、IPCP(IP Control Protocol)となります。 次節にIPCPとIPアドレスの割り当てについて説明いたします。 このページについてのお問い合わせは こちらまで。
目次	-- 目次 -- １．PPPの概要 ２．IPアドレスの割り当て（IPCP) ３．ISPでのIPアドレス割り当ての仕組み	２．IPアドレスの割り当て （IPCP)

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