ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)とは広帯域ISDN(B-ISDN)を実現するために開発された技術で、5バイトのヘッダと、
48バイトのデータ部からなる53バイトの固定長パケット(セル)に、データを格納して送信する高速パケット交換方式です。
セルに格納する情報は、音声、映像、コンピュータ・データなど、ディジタルか出来る情報であれば何でも良く、1つのセルに収まらない場合は、
分割してから、複数のセルに格納して運びます。
ヘッダ部分に、経路を表す情報があり、交換機(スイッチ)がそれを見て判断します。また、セルが固定長であることと、ヘッダ部分の制御情報の
フォーマットも統一されていることから、中継操作は単純化され、交換機が行うきり換え操作も、ハードウェアで高速に処理できることになります。
このことは、音声や映像などの遅れが許されない情報を運ぶのに適した性質といえますし、ATMがマルチメディアに向いていると言われる理由の
一つでもあります。
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