おもしろインターネット活用講座 千葉県産業振興センター
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RFID(ICタグ)


  4.生鮮食品での実証実験

 実験スタート

 平成16年1月8日からICタグの実証実験がはじまりました。京急ストア系の「けいきゅう能見台店」(横浜市金沢区)です。青果売り場の陳列棚に並べられた大根やキャベツにICタグが付いています。
 ICタグは、0.4ミリ角の微細なチップと、約5センチの細い金属のアンテナを組み合わせた構造で、シールで野菜に貼り付けられています。
 大根を手に取ってモニター端末機にかざすと、情報を管理する主力コンピュータから情報が呼び出され、品種や等級のほか、生産農家の顔写真や畑の風景などが画面に映し出されます。
 画面には、生産農家からのメッセージも示され、どんな農薬や肥料がいつ使われたのかもわかります。野菜のラップに張られたICタグと端末
 「食品の品質管理が問われる中で、顧客にいかに安心、納得して商品を買って頂くかが最大の課題」と実験の狙いと同社の生鮮食品部サブマネジャー。買物客からは「産地などが一目でわかって安心できる」といった好意的な反応が寄せられ、1日に約200回の利用がありました。
 なお、京急ストアの平和島店(東京都大田区)、久里浜店(神奈川県横須賀市)でも同様の実験が平成16年2月6日まで続けられ、期間中3店で約3万個のICタグが野菜に付けられました。
(2004年1月24日 読売新聞掲載)

 実験のメリット

  • 食品の安全
    履歴を確認できるだけではなく、BSE牛や鳥インフルエンザの鳥などが販売されてしまった場合に、「ICタグに入力された情報を追跡すれば、原因追及や回収作業が容易になる」(農林水産省)。さらに、スーパーなどが「購入した野菜が傷んでいた」といった顧客からの苦情を受けた場合に、生産や流通過程のどの段階に原因があるのか特定しやすくなり、商品の品質管理にも役立ちます。

  • 省力化への期待
    スーパーなどでの「レジ待ち時間」も短縮できるようになります。現在の顧客の支払い方法は、レジ担当者が、商品の値段が入力されているバーコードを読み取り機で一つ一つ確認した上で請求していますが、ICタグを使えば、顧客が商品の入ったカゴを読み取り機にかざすだけでカゴの中の商品全部の代金が即座に確認できます。レジ担当者の省力化につながり、人件費の削減も可能になります。このほか、スーパーなどで大量に入荷する商品の在庫管理も簡単になります。


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-- 目次 --
1.はじめに
2.ICタグとは?
3.活用が進むICタグ
4.生鮮食料品での実証実験
5.ICタグの課題
6.今後の予測

5.ICタグの課題
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