IP電話とは |
IP電話とは、通信プロトコル※1のIP※2技術を利用した次世代の音声電話サービスで、電話網の代わりに「IP網」を経由して音声をやり取りします。
※1 「プロトコル」とは広義では通信を行う際の約束ごとは全てプロトコルの範疇に入るため、文字コードなどもプロトコルの一種となります。しかし多くの場合にはデータを運ぶ手順のみをプロトコルと呼んでいます。
※2 「IP」とはInternet Protocolの略で、全世界をカバーするインターネットを実現するための、基本となる通信規格のことを言います。ここでは「インターネット等に使われているネットワーク」を理解しておけばいいでしょう。
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従来の電話との違い |
従来の電話は、NTTが保有している公衆電話網を経由しています。通話時間と距離により従量制課金されていたので、遠い地域に電話をすると高い電話料金がかかってしまいます。しかし、IP電話はIP網を経由するので、距離に関係なく定額料金で通話ができます。また、IP電話利用者同士であれば、ほとんどの接続事業者で通話料無料でかけることができます。
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図1 従来の電話とIP電話との比較
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IP電話とインターネット電話 |
「IP電話」と「インターネット電話」は混同してしまいがちですが、これらは厳密に言えば違うものです。
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IP電話 |
IP網と呼ばれる各社独自の専用回線を利用します。音質や管理体制が良いと言われています。
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インターネット電話 |
IPネットワーク(インターネット)を通話回線として利用します。安く利用できますが、電話の専用線ではないため、回線の利用状況により音質が低下する場合があります。 |