全てのネットワークやシステムに共通して言えることですが、セキュリティに対 する防御は万全ではありません。
自分の手元を離れたメッセージは全て他の誰かに委ねられています。
パソコン通信ではホストであり、インターネットなら各メールサーバになります。
そうすると、一ユーザに過ぎない利用者の多くは、そのメッセージがどう処理され るかなどは知る由もありません。 セキュリティ対策を何ら講じることなくにメッセージを送信する場合、情報の中身 はそのままの形でネットワークを伝わります。 ネットワークを伝わる電気信号を途中で捕捉することで、メッセージを不正に傍受 することは可能です。
これを回避するには、ネットワークケーブルを電線から光ファイバに変えるなどの
対策が必要です。 (LAN等にしか適用できませんが)また仮に傍受された場合にでも、肝心な内容を知られないように、本文を暗号化
する方法が研究され、 中には既に利用可能な暗号化ツールなども提供されている
ので、比較的機密性の高い情報のやりとりに適用してみる手もあります。
しかし、いずれにしても本当の重要機密などは、まだ誰もが安心して電子メール
に載せられるという状態にはなっていないのが事実です。
電子メールを(外部ネットワークに)送る場合には、こうした問題点を考慮し、 内容を十分に吟味することが必要です。
|