ネチケットとは「ネットワークを利用する上でのエチケット」という意味の造語です。
電子メールも対面コミュニケーションもエチケット(マナー)の基本は同じです。
「自分がイヤだと思うことを相手にやらない。相手の立場になって考える。」ことを忘れないようにしましょう。
以下に電子メールを使用する際の一般的なエチケット(心得)を紹介しますので、ご参考にしていただければ幸いです。
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発信するとき |
「基本原則」
・ 標題(Subject)はわかりやすく書きましょう。
相手がUNIXユーザの場合、半角英数字しか使えない場合もあるので注意しましょう。
・ 本文は1行を最大半角72文字、全角36文字までで改行を打ちましょう。
(相手の画面での見やすさを考慮して)
・ 標題や本文には半角カナや丸数字、ローマ数字などの機種依存文字は使わないようにしましょう。
(これらはPC-98独自の文字です。他の機種では文字化けします。)
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「メール作成時のマナー」 |
本文は内容を簡潔に、結論を先に書くなど、常に読む人の立場を意識しましょう。(相手はディスプレイ画面で読むのですから) また、1つのメッセージには1つだけの主題に焦点をあて、適切なタイトルを付けましょう。
メールが長いと、相手はそれだけ時間と通信コストを費やさなければならなくなります!
他人を中傷,誹謗するような内容,表現のメールは慎みます。
苦情やクレームのメールは、相手の立場も考慮し、客観的に見て相手に自分の言いたいことが
正確に伝わるような文章になっているか どうかを確認してから送付してみましょう。
他人のメールを引用する場合、内容によってはその人の了解が必要な場合もあるので注意しましょう。また、各種ドキュメント類については、著作権に留意しなければいけません。
必要がない場合以外は、ワープロ等で作成した文書は、テキスト形式にファイルを変換した方が確実に相手に見てもらえます。特に、自分と異なるメールシステムへは、原則としてテキスト形式以外やりとりできないこともあるので注意しましょう。
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「メール発信時のマナー」 |
相手がどのメールシステムを使用しているか、及びメール宛先を相手に確認しましょう。
自分と異なるメールシステムの場合は、アドレス記述方法を確認して正確に記述します。
メールシステムによっては同報先アドレスが相手先に受信された際に抜け落ちることがありますので、同報通知を送る場合は、 他の誰に送っているか送付先を明示すると良いでしょう。
CC(カーボンコピー=「参考までにあなたに送りましたよ」)を活用して、関係者との情報共有に努めましょう。
無関係の人にまでメールを送り付けないよう注意しましょう。
不特定多数へのメールや不幸/幸福の手紙に代表されるようなチェーンメールは慎みましょう。
誤って無関係の人にメールを送ってしまったり、間違った内容のメールを送ってしまった場合はお詫びのメールを出しましょう。
特定の複数の人に繰り返しメールを発信するような場合には、あらかじめ送付リストを作っておくと効率的に活用できます。
UNIXメールなど開封確認ができないメールシステムでは、「読んだら返事を下さい」という文面を入れておけば相手に返信してもらうことで確認できます。
但し、あまり使い過ぎるとメールが飛び交い却って繁雑になるので注意しましょう。
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「日頃の心構え」 |
自分の受信メールボックスを毎日何回かチェックし、至急メールなどが届いていないか確認しましょう。
相手からメールを受け取った場合は、その旨の返事を速やかに返し、すぐに回答できない場合でも、回答予定時期や依頼先など対処状況を連絡するようにしましょう。
特に、他のメールシステムから届いた場合、送信者は相手にきちんと届いたかどうかわかりませんから、受け取り確認の意味を持ちます。
誤りメールが届いた場合は、発信者に正しい宛先情報を通知しましょう。
なんでもかんでもforward(転送)することは慎みましょう。
ある程度、情報のフィルタリングをしてから相手に転送すると良いでしょう。
内容もダイジェストにして渡すなどの配慮をすると良いでしょう。
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「効率的なメールの処理」 |
受信したメールの数が多い場合には優先順位をつけて読みましょう。
受信メールリストのタイトルを見て、緊急度や読みたい順番を明確にして内容を確認しましょう。
受信したメールは一定期間毎に消去しましょう。
毎週月曜日などに溜った電子メールを整理する時間をとる。
自分に無関係だと思われる参考配布の電子メールは、後で消そうなどと思わず不要なものは
その場で消すように心がけると良いでしょう。
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セキュリティ上の注意(ビジネス環境) |
メールパスワードは必ず設定し、ときどき変更することを勧めます。
自分のパスワードは、絶対に他人に教えてはいけません。
例え秘書や上司に対しても教えないようにしましょう。
もし知られた場合は必ず変更してください。
メールシステムを利用途中(接続中)の状態で離席しないように心がけましょう。
「取扱注意」指定の文書から情報を引用する場合は、必ず「取扱注意」を明記して、配布範囲を十分に注意するようにしましょう。
社外のネットワークへのメールの自動転送は、エラーなどによってメールの内容が社外の第三者に漏れる可能性があるため、注意しましょう。
特に、すべてのメールを自動転送してはいけません。
コンピュータウイルスに注意し、ワクチンで適宜チェックしてください。
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その他 |
長時間文書作成したりメールを読む際は、極力オフラインの状態で行いましょう。
特にダイアルアップ接続等、電話回線使用のような通信料金が従量制の場合は経費削減になります。
不要なメッセージはサーバ資源の有効活用やコスト削減の観点から自分の端末にセーブするかまたは削除して常に文書の整理を心掛けましょう。
初対面の人に対して初めてメールを送る場合には、「face to face 」で会う場合と同様に相手に失礼のないようにマナーをわきまえましょう。
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