財団法人 千葉県産業振興センター
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オンラインショップを上手に運用するために セット商品と関連する商品の提案

一人当りの購買数量を上げるためには、以下の2つの点から顧客の購買意欲を向上させることが必要である。

● 割安感を出したセット商品を提案して、購買につなげる
● すでに購入した商品に関連する商品の情報を積極的に提供してニーズを掘り起こす

セット商品の提案

予めショップ・オーナーが商品を組合わせて販売するものをセット商品という。このセット商品の作り方は、以下のようなパターンになる。

  • 同時に使用することで効果がある商品を組合わせる。
    購入した顧客が同時に消費(使用)する商品を組合わせる。例えば、ケーキと紅茶のセットのように顧客が同時に消費するような組合わせ。
  • 小分けにした自社商品を組合わせる
    小分けにした自社商品を複数組合わせることで、各商品を別々に購入するよりも安く、色々な種類の商品を購入することができる。例えば、「お試しセット」として、自社商品を複数組合わせて購入できるようにし、新規顧客の取込みを行う。
  • テーマに合わせた組合わせ
    何かのテーマに合わせて、セット商品を企画し、それら商品の合計金額よりも安く設定することで「お買得感」を演出する。例えば、「クリスマスのディナーセット」として鳥の丸焼きとケーキをセットした商品を合計金額よりもやや値引きして販売する。

    さて、「お買得感」を演出しなければ、セット商品の魅力は低減するために、ある程度の値引きは止むを得ないと考えられる。しかしながら、安易な値引きでは、利益を圧迫することになるため「利益ミックス」という考え方をきちんと理解しておくことが必要である。

      商品A 商品B セット商品(A+B)
    売上高 100 100 160
    40値引き
    売上原価 60 20 80
    利益率 40% 80% 50%

    上記の表のように、利益率が高い商品と低い商品を組合わせることにより、ある程度の利益率を確保することができる。利益率が低い商品同士を組合わせると、利益率が下がってしまうので注意が必要である。
    なお、人気が高い商品(例:商品A)を他の商品(例:商品B)と組合わせ、商品Aを単体で販売せずに顧客にセット商品を購入させようとすると、この行為は「抱き合わせ販売」と見なされ、「独占禁止法(優越的地位の濫用の禁止)」の違反になる。

すでに購入した商品に関連する商品の販売

自社商品を購入した顧客をターゲットとして、すでに購入されている商品と組み合わせると「もっと良い効果が得られる」あるいは「別の効果を得ることができる」商品を積極的に提案することで、ニーズを掘り起こして商品購買につなげる方法である。なお、この販売方法には、以下のように実施するタイミングが2つある。

  • 購入時の受注確認メール
    購入時の受注確認メールの中に、受注した商品と組合わせることで良い効果が得られる商品を紹介するとともに、一定の期日(例:発送日)までの追加注文は送料が不要であることを明記して、お得感を演出し、購買意欲を刺激する。
  • メールマガジンの号外
    すでに商品を購入している顧客をターゲットとしたメールマガジンを発行(号外版として発行)し、受注した商品に関連する商品を紹介する。紹介は、メールマガジンの本文中に、組合わせることにより、どのような良い効果(効能・使用感等)が得られるかを記述して、顧客に興味を抱いてもらうようにする。また、このメールマガジンを見て購入する顧客に対しては、割引やポイント増などの特典をつけることにより、購買意思決定を促すようにする。

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