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オンラインショップを上手に運用するために 自社サイトを知ってもらう工夫

例え、どんなに良い商品を扱っていても、あるいは、綺麗なサイトを立ち上げても、顧客にサイトを訪問してもらい、商品に関する情報に触れてもらわなければ、商品が購入されることはない。このような事がないように、サイトの開設後、2つの工夫(1)自社サイトに顧客を呼び込む工夫 (2)店・商品の特徴をすぐに知ってもらう工夫)が必要である。

自社サイトに顧客を呼び込む工夫

商品購入者数が増えれば、口コミによる宣伝やリピータ等により、自社サイトはある程度認知されるが、開設当初は、誰も知らないのである。とにかく、できることは何でもやって、少しでも認知度を上げなければならない。

自社サイトに誘導する
 ● ディレクトリ型検索サイトへの登録  
 ● ロボット型検索サイトへの対応
 ● 有料・無料モールへの出店
 ● 相互リンクの依頼
● 関連する掲示板への書き込み
● オークションへの出品
● 懸賞サイトへの応募

1. ディレクトリ型検索サイトへの登録

検索サイトへの登録は、基本的に登録料は無料であるが、サイト登録のための審査が有料という検索サイトもある。この有料審査については、一定期間内の審査が保証されるとともに、審査結果・不合格の理由の通知がされるのであるが、掲載の保証や検索結果の優先表示はない。
審査結果を通知してもらえるので、どこを改善すれば登録されるかがハッキリと判るので、改善後に再び申請を行えば、登録される可能性は高くなる。実際、あるディレクトリ検索サイトに関する調査において、登録されるまでの申請回数が「1回」と回答した企業よりも「2〜5回」と回答した企業が多いという結果もある。一度不合格になっても、検索サイトの運営会社が定める一定期間内であれば、何度でも申請が可能になっているので、諦めずに改善を重ねて登録申請を行えばよい。

2. ロボット型検索サイトへの登録

ロボット型検索サイトは、一定周期で各サイトを訪問し、一定の基準(非公開)にもとづいてそのサイトの評価を行い、検索サイトに自動的に登録される。
検索エンジン対策(SEO)については、SEO対策を参照のこと

3. 有料・無料モールへの出店

有料モールに出店することにより、そのモールの集客力に期待することはできるが、出店すれば売れるようになるということではない。
無料モールに出店すると、集客力はあまり期待できないが、モールからリンクを貼ることにより、検索エンジン対策上の効果がある。
なお、無料モールは突然運営が停止されることもあるので注意が必要である。

4. 相互リンクの依頼

自社サイトに関連があるサイト(企業・個人)に対して、相互リンクを依頼し、了承を得た上でリンクを貼る。リンクを依頼する際には、自社サイトのコンセプト、リンクの目的を伝えるとともに、リンクが貼られた後には、必ず確認した上でお礼のメールを送るなどの基本的なマナーを実践することが必要である。ネット上のやりとりでは、相手が見えないために、このような基本的マナーをきちんと実践しないと、自社サイトへの攻撃や掲示板上の誹謗・中傷に発展することもあるので注意が必要である。
なお、商用目的の相互リンクを断るサイトも多いが、最初からあきらめずに、情報提供をしていることを伝えて、理解してもらう努力が必要である。

(1)相互リンクの依頼先

  • 自社サイトとの関連が深いサイト
    個人が主宰している趣味のサイト等、同じ趣向の人達が集まるサイトへの相互リンクを依頼する。この場合、同じ趣向を持つ人達が集まるサイトであるから、潜在的な需要は非常に大きいと考えられる。但し、「あくまで同じ趣味を持つ人の集まり」を目指す主旨が強いので、商品紹介ページへのリンクではなく、情報提供を行うページへのリンクを提案する。
  • 補完関係になる商品を販売するサイト
    顧客が、自社商品と組合わせて利用する商品を販売しているサイトとの相互リンクを貼る。例えば、ケーキを販売するサイトと紅茶を販売するサイトとのリンクのように、関連性が強いサイト間の相互リンクである。この場合には、相乗効果が見込まれるため、比較的相互リンクは貼りやすいと思われる。
  • 同業者のサイト
    ネットショップでは、商品カテゴリーを絞り込んだショップが多い。例えば、一口に「雑貨店」という分類であっても、「アジアン雑貨」、「ヨーロピアン雑貨」とさらに商品カテゴリーを絞り込むことができる。このように、商品カテゴリーを絞り込んでいるショップ同士が相互リンクを貼ることにより、扱い商品の幅を広げることができるので、相乗効果は高くなる。

(2) 依頼先のチェックポイント
相互リンクを依頼する際、リンク先の状況を事前にチェックして、リンクを貼ることが適切であるかどうかを考えることが必要である。

  • 更新頻度やアクセス数が多いか
    更新頻度が少なく、アクセス数が少ないサイトは、相互リンクによる集客効果はあまり期待できない。検索エンジン対策としての「外部リンク数の多さ」という評価を多少上げることはあるかもしれないが、アクセス数が少ないサイトとの相互リンクでは、あまり効果は期待できない。
  • ユーザとの交流が活発か
    外部リンクもサイトを訪れる人への情報提供の一部であるので、掲示板やオーナーからの情報提供など、顧客との交流が活発なサイトであれば、相互リンクにも積極的に応じてくれる事が多い。
  • 特定商取引法(営業目的のサイト)の表示があるか
    商用目的のサイトであれば、最低限、定められているルールを守っていることを確認する必要がある。自社サイトからリンクしているサイトがルールを守っていないというような場合、リンクを貼ったサイトの信用も落としてしまう可能性もあるので注意が必要である。

5. 関連する掲示板への書き込み

自社商品に関連するサイトの掲示板に、情報を提供しながら自社サイトのURLを書き込む。掲示板上に情報を書き込む人、または掲示板を参照する人は、あくまでも情報交換を主としているので、何かしらの情報を提供することが重要であるとともに、ターゲットとする掲示板には、日頃から情報提供を行い、常連になっていることが望ましい。また、商用目的の書き込みを禁じているサイト(特に個人のサイト)もあるので、注意が必要である。
書き込む場合には、情報を提供する文章の中に直接、URLを書き込む方が効果が高い。なお、このURLについても、商品紹介のページやトップページのURLを書き込むのではなく、情報提供のページを書き込むようにすること。
ページの構成として、以下の図のように、情報提供のページに誘導して、そこから商品紹介ページに誘導するような仕組みを作ることが必要である。

図

6. オークションへの出品

会員登録費用、出品費用、成約時の手数料等の費用が発生するが、オークションサイトを利用することにより、自社商品および自社サイトの宣伝を行うことができる。
オークションへの出品の際、最低入札価格は、自社サイトで購入した顧客の反発を招かないように、自社サイトで販売している価格と同一であることが望ましい。但し、「外装破損」、「○○記念」、「返品未開封」等の理由がハッキリしている場合には、自社サイトの販売価格より低い価格で最低入札価格を設定しても、このような反発は避けられる。

7. 懸賞サイトへの応募

懸賞サイトへ「懸賞」を出品することにより、商品と自社サイトを認知してもらうとともに、応募してきた人のアドレスを得て、メールマガジンの発行を行う。
但し、懸賞サイトに応募する人は、「懸賞を当てる」ことが目的になっていることが多く、商品に対する興味が低い傾向にある。そのため、継続的な購買につながらないことが多いので注意を要する。また、フリーアドレスからの応募も多く、メールマガジンの発行を行う場合には、メンテナンスの負荷が高くなることもある。

店・商品の特徴をすぐに知ってもらう

自社サイトに顧客を呼び込む工夫をして、ようやくサイトに訪れるようになった場合、次に、トップページから商品紹介へのページ・商品購入とつながる工夫が必要になる。サイトを訪れた顧客は、短時間(約3秒以内)で、自分の興味を引くページであるかどうかを判断すると言われている。

1. 顧客をつかむ

訪れた顧客に対して、このサイトはどのようなコンセプトで構成されていて、どのような商品を売っているかを瞬時にわかってもらう必要がある。また、実店舗と同様に、「お店の賑わい」を演出しなければならない。

顧客をつかむ3つのポイント
 ● 自社のこだわりを明確に表したヘッドコピー
 ● トップページ上で目立つ「自社の主力商品の写真」
 ● キャッチコピーを使った商品紹介
 ● 演出された「お店の賑わい」

2. 自社のこだわりを表す

お店の基本コンセプト(「ターゲットとする顧客は誰か」、「どんなこだわりを持ったお店か」、「何を売っているのか」)をトップページの最上部に明確に表すとともに、主力商品の写真を大きく配置する。これにより、ヘッドコピーの文字情報と主力商品のイメージ情報から、どのような商品を誰に売ろうとしているかを、顧客に良く理解してもらえる。ここで、少しでも多くの人に買ってもらおうと、「全てのお客様に・・・・」と書きたくなると思われるが、このような書き方は顧客への訴求力がなく逆効果である。ハッキリとどのようなお客様をターゲットとしているかを書くことによりターゲット顧客への訴求力が増し、顧客に興味を感じてもらえるのである。

3. キャッチコピーを使った商品紹介

自社の主力商品の写真を大きく配置させることにより、どのような商品であるかを認識することはできるが、写真だけでは伝えられない「味」、「香り」、「手触り」、「効果」等は文字情報で補う必要がある。この際、短い文章で、顧客に訴えるものが「キャッチコピー」である。
キャッチコピーは、プロが作成するようなカッコよいフレーズはなかなか作れないが、以下のような観点をヒントにして作成してみると良い。

キャッチコピーの作成のヒント
 ● 安さを合理的に説明する
「産地直送だからできました」、「大量購入することで、コストダウンを実現!」
 ● 擬態語、擬音語を使う(カタカナで表記)
「ジュワーッ!と拡がる・・・・」
 ● ターゲットに対して呼びかける
「今までの辛さに満足できないアナタ!!」
 ● 手紙形式で書いてみる
「拝啓 海外進出でお悩みの経営者の皆様
 会社の安定を願いながら、いつも苦労されている姿を見て、気苦労も多いと思います・・・」
 ● 具体的な数字を出す
「驚異の70%ダウン」、「売上が3倍になる!!」
 ● 使った結果を具体的に示す/顧客の疑問や悩みにズバリ答える
「ウエストが入らずに諦めていた『お気に入りの服』が着れた!!」

4. 演出された「お店の賑わい」

お店の「やる気」を感じてもらうために、バナーを多用したページにするなど、賑わいのあるページを作る。また、一つの商品を複数の商品カテゴリーで括り、カテゴリーを多く感じてもらう。例えば、同じ商品でも「注目商品」、「スポット商品」、「人気商品」、「当店ベスト10商品」というカテゴリーに括ることで、商品カテゴリーを多く見せることができ、賑わいの演出につながるのである。

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